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妊婦

妊娠時のお腹の張りの原因は反り腰?張る人と張らない人の違い

妊娠時のお腹の張りの原因は反り腰?張る人と張らない人の違い

こんにちは。なお整骨院、小野です。
当院で行っているオステオパシーは、妊娠中でも安心して施術を受けることができるので、身体の不調にお悩みの妊婦さんもたくさんいらっしゃいます。

当院にいらっしゃる妊婦さんがよく訴える症状の1つが「お腹の張り」。特に妊娠中期以降にお腹の張りを感じる妊婦さんが多いようです。

この「お腹の張り」。妊娠しているなら仕方ないと簡単に考えていませんか?
お腹が張っている間、妊婦さんは動きづらかったり苦しかったりすると思いますが、実はお腹の中にいる赤ちゃんも動きづらかったり苦しかったりするんです。
妊娠は限られた期間ではありますが、その間のご自身の体調はもちろん、お腹の赤ちゃんにとっても快適な環境で過ごしてほしいですよね。

お腹の中の胎児

妊娠中のお腹の張りには原因があります。
張り止めの薬でその場しのぎをくり返すより、ぜひ原因を知り、そして原因から解消しましょう。

解剖学・生理学に基づき身体全体の器官や組織全てを対象としたオステオパシー施術専門の治療院 なお整骨院院長が、妊婦さんのお腹の張りの原因と対処法、オステオパシーでの治療法について解説いたします。

妊娠中の「お腹の張り」はどんな感じ?

妊娠するとよく聞く「お腹の張り」という言葉。
けど妊娠の初め頃は、妊婦さん自身も「これが張り?」とその症状に確信が持てないこともしばしば。「お腹が張る」というのはどういう症状なのでしょうか。

 

妊娠初期(~4か月)・妊娠中期(5~7か月)のお腹の張り

妊娠初期に多く見られるのは、お腹の周りが張るというより、お腹の中の方、子宮周りの筋肉や靭帯が引っ張られるような張りの症状。子宮を支えている靭帯が、お腹の赤ちゃんに引っ張られるような感覚のようです。

仙骨子宮靭帯と基靭帯

子宮は靭帯で骨盤に繋がりぶらさがっている

妊娠週数が進んで妊娠中期になり、お腹が大きくなると、お腹の皮膚も引っ張られます。この皮膚のつっぱり感を「お腹が張る」と表現する人が多いようです。

また、妊娠初期では流産・切迫流産・子宮外妊娠など、緊急を要するトラブルの場合にも、最初はお腹の張りや痛みという自覚症状から始まることがあります。少しでも張りを感じたら、注意して様子を見ることが大切です。

 

妊娠後期(8~10か月)のお腹の張り

妊娠後期に入って、お腹がぐんと大きくなる30週前後になると、これまで以上に張りを自覚するようになります。
妊娠週数が多くなると子宮の収縮回数も多くなると言われており、この頃には1時間に10回程、子宮収縮を繰り返すことも珍しくありません。収縮するたびにお腹に張りを感じるようになります。

また、子宮は昼よりも夜の方がたくさん収縮する傾向があるので、出産予定日が近づくと「夜寝ていたら、お腹の張りで目がさめた」という人も増えてくるようです。
そして末期にかけ、張りはだんだん強く頻繁になり、いよいよお産というときに、それまでとは比べものにならないくらいに強く、くり返し収縮し陣痛となります。

お腹の張り

 

お腹が張る原因はいろいろ

子宮の筋肉は、いわば弾力のあるゴムのようなもの。おなかの赤ちゃんが成長して大きくなると子宮も伸びますが、一方で元に戻そうとする力も働きます。
この動きが「子宮の収縮」と呼ばれ、収縮している間、その子宮の動きを妊婦さんは「お腹の張り」として感じます。

子宮が収縮すると、一時的に胎盤の血流が悪くなり、赤ちゃんに送られる酸素や栄養素の量が少なくなります。生理的な張り程度であれば赤ちゃんは大丈夫ですが、それが持続したり頻繁に起こると、赤ちゃんにとって大きなストレスになってしまいます。

胎盤

そのため、できるだけ避けたいのは、妊婦さんが疲れたり歩きすぎたりするなどの外的要因による張り。経過が順調でも、次に挙げることに注意して、できるだけお腹が張らないように気をつけましょう。

 

気をつけたいこと1:体を冷やさない

「冷えは万病のもと」と言われるようにおなかの張りにも体の冷えはよくありません。
体が冷えると血管が収縮して、血流が悪くなります。子宮の血管も収縮し、子宮の筋肉自体も収縮するためお腹が張りやすくなります。また、胎盤への血流の流れも悪くなり、赤ちゃんが大きくなりにくくなる原因にもなります。

冷えの予防には、体を動かしたり、ぬるめのお湯にゆっくりつかったりして、体を温めることが大切です。ひざ掛けなどで体を冷やさない工夫を。

湯船で体を温める

 

気をつけたいこと2:ストレスをためない

ストレスも張りの原因に。ストレスがたまると自律神経の乱れに繋がります。自律神経のバランスが崩れると、お腹の張りの原因になります(詳しくは後述)。
ゆったりした気持ちでいることで、お腹の赤ちゃんも安心して過ごすことが出来ます。

 

気をつけたいこと3:疲れをためない

妊娠中に無理は禁物。
現代の女性は出産するギリギリまで働かれる方が多くいらっしゃいます。また、勤務時間も8時間が最多で、それより多い方もいらっしゃいます。肉体的・精神的負担が掛かる仕事をしていた割合は、順調だった人より早産・流産した人のほうが高い傾向にあります。
仕事も家事も完璧にと頑張りすぎず、疲れた時は休むようにしましょう。

ハーブティー

 

こんなときはすぐに病院を受診しましょう

おなかの張りや痛みを感じたら、まず安静にするのがいちばん。横になって休めるといいのですが、外出先やオフィスなどでそれが難しければ、座って目をつぶるだけでもいいでしょう。

お腹の張りを感じたら安静にする

しかし、安静にしても治まらず、張りや痛みが強くなってきたら流産や早産の心配もあるのですぐ病院を受診しましょう。

また、張りが持続的でお腹を触るとカチカチにかたく、部分的に激しく痛むときは、胎盤がはがれてきてしまう常位胎盤早期剥離が疑われます。しかも張りだけではなく、性器出血もあった場合は、一刻を争います。すぐに病院へ連絡し指示に従いましょう。

お腹の張り・痛みを感じた時の受診の目安

 

お腹が張りやすくなる姿勢「反り腰」

妊娠後期にお腹が大きくなり前方に出てくると、妊婦さんはどうしても腰を反らせた姿勢「反り腰」になりがちです。特に立っているときは、反り腰になって前後のバランスをとらないと立っていられないという妊婦さんも多いでしょう。

妊婦さんはお腹が大きくなると反り腰になりがちに

実はこの「反り腰」も子宮を収縮させる原因に、つまりお腹が張りやすい原因になってしまうことがあるんです。なぜなら腰の関節に大きな負担を与えるから。
反り腰で過ごす時間が増え、さらに背骨もあまり動かさないようになってくると、通常動くはずの腰の関節が反ったまま固まってしまいます。

この腰の骨には自律神経が通っており、腰の関節が固まってしまうと、自律神経が圧迫され、自律神経のバランスを崩してしまいます。この自律神経の乱れが、子宮を頻繁に収縮させてしまう原因に。
自律神経は、緊張するときに活発になる「交感神経」と、リラックスするときに優位に立つ「副交感神経」の2つが交互に働いて機能していますが、子宮の収縮は「交感神経」が優位に立つときに起こるもの。

自律神経のバランス

自律神経のバランスが乱れてしまうと、本来 副交感神経が働きリラックスするべき時でも、交感神経が優位に立ち、子宮の収縮を起こす、つまり頻繁に「お腹の張り」を感じてしまうのです。

また、反り腰は腰の関節を固めるだけではなく、子宮の位置も変えてしまいます。
反り腰になると、体の中心にあり子宮などの臓器を支える器の役割をしている骨盤が前に傾き、子宮などの臓器の位置がかわってしまうのです。

骨盤の前傾

臓器はただ適当な場所に存在しているわけではありません。体内の正しい位置にあってはじめて本来の力を発揮できるのです。
骨盤の傾きにより位置が変わってしまった子宮は、不必要に圧迫されたり引っ張られたりして、柔軟性を失い硬くなってしまいます。
硬くなってしまった子宮は収縮する際に、より強く力をいれて収縮することになり、妊婦さんが強い張りを感じやすくなってしまうのです。
もちろんお腹の中の赤ちゃんにとっても、硬い子宮はストレスになってしまいます。

 

オステオパシーでお腹の張りを解消する

「妊娠するとお腹が大きくなり、反り腰になる」というのはみんな同じことです。
しかし、お腹の張りを強く頻繁に感じる妊婦さんもいれば、全く感じることなく出産に至る妊婦さんもいます。この違いは一体どこにあるのでしょうか?

それは「体の柔軟性」
一例ですが、血液の循環がよく、大きく呼吸ができる人は腰の関節が柔らかく、妊娠により腰が反ったとしても、子宮に大きな負担はかかりません。
また、骨盤の可動域が広い妊婦さんは反り腰になっても影響はほとんどありません。

正常な子宮

しかし一方で、お腹の張りを頻繁に感じる妊婦さんは、骨盤だけでなく体全体(筋肉や靭帯、器官など)の柔軟性が低い場合が多いです。

当院で行うオステオパシーでは、まず硬くなった腰の関節を緩める施術を行っていきます。
腰の関節には神経や血管が出ているため、関節が硬くなれば血行不良をおこし、栄養がうまく運ばれず、また、子宮の働きも悪くなります。
この硬くなった関節を緩めてあげると、子宮や周りの臓器は柔らかくなっていきます。子宮が柔らかくなることで、収縮しても、妊婦さんは張り感を感じにくくなります。

妊婦さんの施術

また、骨盤が傾いている場合は、骨盤の関節を緩める施術を行います。
妊娠中、骨盤が前傾するのは避けられませんが、そこに柔軟性があれば子宮に影響を及ぼすことは少なくなります。
骨盤の柔軟性は、お腹の張りだけではなく、出産する際にも重要な要素になります。柔らかい骨盤は、出産の際に赤ちゃんも通りやすく、お母さんの負担も減らすことができるのです。

出産時のNST

妊娠すると、お腹が張るのはもちろん、つわりがあったり、腰が痛くなったり、便秘になったり、むくんだりと、出産するまでの10か月の間にたくさんの不調がつきまといます。そして、その原因となる要因は一人一人違います。
食べ物かもしれないし、運動習慣かもしれないし、姿勢かもしれません。またその原因は一つとは限りません。
オステオパシーでは、不調を起こす原因は何か、今のあなたの体に何が必要なのか、または不必要なのかを見極めることができる治療法です。

快適な妊婦ライフを送るために、また安全安心な出産を迎えるために、また産まれてくる赤ちゃんのために、今のあなたの体を見つめ直しましょう。

妊婦さん

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なお整骨院院長 小野 正博(おの なおひろ)

柔道整復師 大牟田市出身
福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒
2007年福岡県みやま市に「なお整骨院」開業

JOPA(日本オステオパシープロフェッショナル協会)にて約1500時間以上のセミナーを受講し、オステオパシーの技術を習得。
以降もフルクラムオステオパシーにて約500時間以上のセミナー受講、JSC(日本カイロプラクテック師協会)やハーモニーセラピーなど、オステオパスとして日々研鑽を重ね、さらなる技術向上に取り組んでいる。
2011年から7年間、誠修高校女子バレーボール部トレーナーを務める。
趣味は釣りとサーフィン。少林寺拳法(二段)。家族は妻と娘2人。
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