当院には体に不調がある患者さまだけではなく、発達に不安を抱えたお子さまも治療のために来院されます。
当院で行うオステオパシーには、発達障害といわれる症状を持つお子さまの発達を助け、より健康的な成長を促す施術理論があるためです。
今回は実際の患者さまを例に、オステオパシーが発達障害にどのような効果をもたらすのかをご紹介します。
症例1:Aちゃん 2歳半女の子 言葉の遅れ
Aちゃんは2歳半。お母さまが言葉の遅れを心配して来院されました。
通常、2歳児は単語を話す子どももいれば、3語以上話し大人と会話が出来る子もいたりと、成長の差が大きい時期ではあります。
しかし、Aちゃんは「ああ」「うう」という言葉だけで、「まま」「いや」などの意味のある単語をまだ話したことがありませんでした。地域の健診にて経過観察と言われ、何か出来ることはないかと、お母さまと共に当院に来院されました。
当院で検査をしてみると、Aちゃんは頭の歪み(=頭蓋骨の歪み)が大きいことがわかりました。
実は、出生時や胎児期の子宮内の環境によって受けた外力で、頭が歪んだまま産まれてくる赤ちゃんは少なくありません。多くの赤ちゃんは一見歪んでいるようには見えませんが、オステオパシー独特の検査方法「傾聴」を行うとその歪みがよく分かります。
Aちゃんも出産時の影響で頭が歪み、脳の機能を阻害している可能性がありました。
頭の歪みは何に影響する?
オステオパシーの考えに「構造が機能を支配する」というものがあります。
これは臓器や器官には本来決められた場所があり、正しい位置にないと本来の力を発揮できない、というものです。
今回のAちゃんも頭の歪みによって、その中の血管や神経・脳があるべき位置からずれてしまっていました。そのせいで、血流が流れににくく脳が歪み、脳の機能が低下している状態でした。
オステオパシーでのアプローチ
そこでAちゃんの頭の歪みを正常に戻す施術を行いました。
すると、脳の歪みが取れ、滞っていた血流も戻り、脳の機能も上がっていきます。
発達障害は脳の機能不全によって起こります。つまり脳の中で十分に機能していない部分があるとういうこと。これを少しでも上げることで、出来ないことが出来る可能性があるとオステオパシーは考えています。
Aちゃんは1回の施術で効果が現れました。
以前は意味のある言葉がなかなか出てこない状態が続きましたが少しずつ言葉が出てくるようになったと、嬉しそうにお母さまが話してくださいました。その後もよりよい発達のために定期的に通われています。
寝たままの施術OK
実は、今回のAちゃんは初診時に熟睡していました。そのため時間いっぱい集中的に施術できたことが、一回の施術で大きな効果が出たことに繋がりました。
「車で来る途中で子どもが寝てしまったけど、診察を受ける時は起こさなきゃ」と思われる方も多いのですが、寝たままの施術でも全然大丈夫です。
わざわざ院内に連れて頂かなくても、車で寝かせたままの施術も可能です。(その際は感染症対策として換気もさせて頂きながら…)
小学生以下のお子さんは、問診を含め初診は約60分なのですが(2回目以降は30分)、時間いっぱい施術に使えるのはケースはまれです。
特に発達に不安を抱えたお子さんはじっとして治療をするのが難しい場合も多いです。もちろんそういったお子さまのために、キッズスペースで遊びながらや動画を観ながらの治療も行っております。
発達障害の特性は、子どもの心や体の成長とともに変化していきます。
本人にとって暮らしやすい環境をつくり、本人の適応力を育てることで困難を軽くすることが子どものためになります。
当院では、例に挙げた「言葉の遅れ」以外の発達障害の症状・特性に関しても治療実績があります。発達に不安があり何をすればよいか迷われている方、一度当院にご相談下さい。
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痛みや不調の真の原因を探りだし解消します
あたなが本来持つ「治癒力」を引き出す施術方法 オステオパシー
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