指しゃぶりをする赤ちゃんは多いですが、4~5歳と大きくなっても指しゃぶりがやめられないお子さまがいらっしゃいます。
やめさせたいお母さんも、とっさにしゃぶっている指を手で払ってみたり、くわえないよう指に何かを塗ってみたり…。「長く指しゃぶりをすると出っ歯になるって聞いた」など、心配されるお母さま方がけっこういらっしゃるんです。
しかし、「子どもの指しゃぶりを無理にやめさせてはいけない」というのをご存知ですか?
子どもが指しゃぶりをするのは、ちゃんと理由があるんです。
無理やりやめさせるのではなく、自然にやめるにはどうしたらいいのでしょうか?
なぜ指しゃぶりをするの?
指しゃぶりを観察してみると、子どもによってその指しゃぶりの仕方は様々。
親指を上に向けて前歯の裏に添わせる子もいれば、2本の指を吸っている子もいます。
実は、赤ちゃんや子どもの指しゃぶりは「ただ何となく指を吸っている」というわけではありません。
なぜ指しゃぶりをするのか。それは、子どもが指を吸うことで体の中にある違和感をスッキリさせようとしているからなんです。
そして、その指の吸い方によって、お子さんが抱えている体の中の問題が違うのをご存知ですか?
親指を吸う
親指を上に向けて、前歯の裏に添わせるて吸う子は、指を吸うことで頭の圧(頭蓋内圧)を上げようとしています。
なぜ圧を上げる必要があるのでしょうか?
それは、頭の骨が動かないことが気持ち悪いと感じるから。
「頭蓋骨は硬いから、動かないのが当たり前」と思われるかもしれませんが、28個の骨が連結してできている頭蓋骨には関節があり、わずかですが可動域もあります。それらが一定の正しいリズムで動くことで血流や神経に影響を与え、体を整えています。
しかし出産時に吸引分娩をした場合や、お腹の中で何らかの外圧を受けた場合、本来柔らかいはずの赤ちゃんの頭の骨が、固まったまま産まれてくることがあります。
赤ちゃんはそのことに違和感を感じ、何とかしようと、指しゃぶりをすることで違和感を解消しようと試みているのです。
つまり、赤ちゃんが親指を吸うやり方で指をしゃぶりをする本当の理由は、頭の内圧を上げることで、頭の関節を外そうとしているから。
この頭の違和感がなくならなければ、大きくなってもなかなか指しゃぶりをやめることはできません。
2本の指を吸う
複数の指を下向きに吸う子は、えずき(嘔吐反射)を出そうとしています。
なぜ えずき を出す必要があるのでしょうか?それは、えずき をだすとスッキリするからなんです。
出産時に何らかのトラブルで難産だった場合、赤ちゃんの横隔膜が捻じれたままの状態で産まれてくることがあります。
人は呼吸するときに横隔膜を上下していますが、この横隔膜が捻じれたままだと、動かしきにくく呼吸が浅くなってしまいます。
その違和感を解消しようと、えずきを出すことで横隔膜を動かそうとしているのです。
赤ちゃんの時に指しゃぶり自然とやめれた子は、これらの違和感を解消できた子です。しかし、解消されなければ、大きくなっても指しゃぶりをやめることはできません。
オステオパシーで出来ること
オステオパシーでは、お子さんが抱える違和感を取り除く施術を行っていきます。
頭に違和感があるお子さんの多くは、吸引分娩で引っ張られた影響で、頭蓋の関節である蝶形後頭底結合(ちょうけいこうとうていけつごう)が伸展位のまま止まって固まっています。これを屈曲させてあげることで、関節のリズムを取り戻し、子ども自身が感じる気持ち悪さは解消されます。
また、このリズムが戻ると脳脊髄液が全身をめぐり、より健やかな身体へと導きます。
横隔膜に違和感があるお子さんは、引っ張られねじれた状態の横隔膜を元に戻す施術を行います。すると呼吸が楽になり、お子さんも自然と指しゃぶりをしなくなります。
赤ちゃんや子供の行動には必ず理由があります。
大人が「ただの癖」ととらえる行動すべては、本能に従ってやっているのです。
それを無理矢理やめさせてしまうのは、子どもの逃げ道を奪い、健やかな成長を妨げてしまう可能性があります。
無理に矯正しようとせず、お子さんの様々なお悩み、ぜひ一度ご相談ください。
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