中高年になると増える膝の痛み。特に多いのが「膝の内側」が痛いというお悩みです。
運動しても、薬を飲んでもなかなか良くならない膝の痛み。中には「変形性膝関節症」と診断された方も…。
患者さまが膝の痛みを訴えられた場合、膝以外に私が必ず確認する場所があります。
それはズバリ「心臓」です。
実際、当院に膝の痛みで来られた患者さまほとんどが、必ずと言っていいほど心臓に何らかの問題があります。
では、膝の痛みと心臓にはどのような関係があるのでしょうか??
当院の症例:変形性膝関節症と診断されたAさん 60代
60代のAさんは日々強くなる膝の痛みを訴え来院されました。Aさんが痛いのは膝の内側。
特に階段を降りるときが痛みが強く、夜間も膝がうずいて眠れないとのことでした。
初めて来院されたときは、杖なしには歩くこともままならず、仕事にも支障が出てきて辞められていました。
整形外科にて「変形性膝関節症」と診断を受け、薬を服用しているとのことですが、最近は薬を飲んでも痛みがとれないと、当院を受診されました。
変形性膝関節症は、筋力低下、加齢、肥満などのきっかけにより膝関節の機能が低下して、膝軟骨や半月板のかみ合わせが緩んだり変形や断裂を起こし、多くが炎症による関節液の過剰滞留があり、痛みを伴う病気である。
引用元:『変形性膝関節症』Wikipediaより
病院での一般的な治療法は、運動療法、鎮痛剤などの投薬治療、さらに膝関節へのヒアルロン酸等の注射治療へと段階的に進められ、それでも改善が見られなければ手術となります。
膝の強い痛みの原因は、傾いてしまった心臓
当院にて検査をしてみると、Aさんは「心臓」が傾いていることがわかりました。
「心臓と膝の痛みに何の関係があるの?」と不思議に思われるかもしれませんが、実は膝の痛みには心臓が関係していることが多くあります。
心臓は全身に血液を送り出すポンプとしての重要な役割があります。
Aさんのように心臓が傾いていると、血液のポンプ機能が低下し、心臓から全身に送り出される血液量が減ってしまいます。しかし、人間の身体はなんとか正常の状態を保とうとして、末端の手足の血管を収縮させ、より大切な部位である身体中心部に血液を集中させようとします。つまり、手足の血管は血液が通りにくい状態になるのです。
さらに加齢により膝の軟骨がすり減り、膝の内側が狭くなることで、膝周りの血液が流れにくくなります。
血液が流れにくくなると酸素や栄養が不足し、上手く新陳代謝することができなくなります。Aさんの場合、膝周りの血流障害が耐えられない程の痛みを起こしていたのです。
オステオパシーで傾き・歪みを改善
今回のAさんは心臓のポンプ機能が弱っていることで、膝の痛みを一層強くしていました。そのためにまず傾いた心臓を元の位置に戻す施術をしていきました。
どの臓器にも言えることですが、臓器が傾くと100%の力で働くことは出来ません。「傾く・捻じれる」ということは、その中に通っている血管や神経までも捻じれさせているからです。
Aさんの傾いた心臓もそのせいで血流障害を起こしていました。
さらに、膝の骨(脛骨・けいこつ)の捻じれを戻していく施術を行っていきました。
変形性膝関節症と診断された方の中には、変形ではなく、Aさんのように脛骨がの捻じれているだけの場合もあります。そのようなケースはオステオパシーの施術で捻じれを元に戻すこともできます。(ただ骨自体が曲がっているような変形は元にはもどりません)
Aさんのケースは骨の歪みを正すことで、血管のとおりを改善させ、痛みを減らすことが出来ました。
その後もしばらく集中して通っていただいたことで、杖を手放し、辞めていた仕事にも復帰されました。
オステオパシーは「痛いところを治療する」という今までの治療法とは全く違います。Aさんの膝痛の原因が心臓にあったように、痛みの原因の多くが別の場所から来ているからです。他の症状でも同じです。
本当の原因を探し出し治療することで、痛みをくり返さない身体を作ります。
膝の痛みでお悩みの方、手術を受けようか迷われている方、ぜひ一度当院にご相談ください。
---------------------------------------------
痛みや不調の真の原因を探りだし解消します
あたなが本来持つ「治癒力」を引き出す施術方法 オステオパシー
なお整骨院 ご予約は TEL:0944-22-3970
平日9:00~20:00 土曜9:00~13:00 (日曜祝日休診)
福岡県みやま市高田町濃施629-4 〒839-0215