幼稚園でも小学校でも、一度も風邪をひかず元気な子もいれば、しょっちゅう風邪をひいて休んでいる子もいます。
「この違いは何なのか?」と疑問に思ったことはありませんか?
当院にも「うちの子、すぐ風邪ひくんです」とお悩みのお母さまからよく相談を受けます。
厚着させている、部屋が乾燥している、水分が足りていない…など色々言われますが、本当の原因は何なのでしょうか?
解剖学・生理学をもとに身体全体を検査し、正しく機能するよう導くオステオパシーの観点から解説します。
よく風邪ひく子は免疫力が弱い
今、世界的に大流行している新型コロナウィルスの影響もあり、「免疫力」という言葉はみなさんよくご存じだと思います。
免疫力とは、体外から侵入する病気やウイルスから自身の体を守る防御機能のこと。全ての人に備わっている生物的防御力です。
風邪をひきやすい子はこの免疫力が弱い、と考えられます。
なぜこの免疫力に差が出るのかというと、それはお母さんのお腹にいた時の環境や出産時のストレスなどの影響、いわいる「出世トラウマ」が関係しています。
免疫力は産声の大きさと関係する
「赤ちゃんが生まれた瞬間、産声を出すことが重要」だと聞かれたことがある方は多いのではないでしょうか?
赤ちゃんは泣くことで初めて外の世界と繋がります。産声を上げて、自力で肺に酸素を取り込み、肺呼吸を開始し、臍帯(さいたい)循環から肺循環に切り替えるのです。
つまり、産声があるか、あるいはそれが強いか弱いかは、この肺呼吸が十分にできているかどうかをみる指標となっています。
胎内でへその緒が首に巻きついていたる赤ちゃんの産声は小さい傾向にあります。それは、へその緒によって首が一定期間圧迫されていたため、だと考えられます。
なぜ産声の小さいとダメなのか?それは、産声にはもう一つ「脳脊髄液(のうせきずいえき)を流す」という役割があるからなんです。
産声が脳脊髄液を循環させる
脳脊髄液(のうせきずいえき)は脳から脊髄までを循環する体液で、栄養を運び老廃物を血管へ排出するという、とても重要な働きがあります。
通常、泣いた瞬間に頭からお尻の先まで脳脊髄液が一気に流れるはずなんですが、産声が小さいと、この脳脊髄液の流れが弱いまま成長してしまいます。
ただ、全く流れないわけではありません。本来なら勢いよくじゃーじゃー流れるはずが、ちょろちょろとしか流れていないのです。つまり、じゃじゃん循環することで老廃物は流れるのに、その力が弱いために、風邪の菌がはいってきたときに抵抗できないということなんです。
オステオパシーで脳脊髄液の循環を改善
「いくらお腹の中でへその緒が巻き付いていたとしても、産まれてからは取れてるから大丈夫でしょ」とお思いになられるかもしれません。
しかし、へその緒でついた痕はたとえその外力がなくなったとしても、圧迫された状態で残ってしまいます。
胎内で受けた外力は折り紙のようなもので、一度折り癖がついてしまうととれることはありません。そこで、オステオパシーはこの折り癖を真っすぐ伸ばすように施術していきます。
へその緒でついてしまった力を取り除いてあげることで、自然と脳脊髄液はが正常に流れだし、老廃物の排出もきちんとできるようになります。
つまり免疫力が上げることで、菌やウイルスが侵入しても対抗する力を備えることが出来ます。
さらに、風邪をひきやすい子はアレルギーを持っている傾向にあり、鼻炎やぜんそく、中耳炎なども併発することがよくあります。免疫力を高めることは、これらのアレルギー疾患を発症させないだけではなく、今回のコロナウイルスの様にウイルス感染や重症化を防ぐことにも有効です。
お子さんの体調に不安がある、免疫力が低いのではないか…、とお悩みの場合は、ぜひ一度ご相談ください。
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あたなが本来持つ「治癒力」を引き出す施術方法 オステオパシー
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