ここ一年、来院される患者さまの症状で特に「増えてきたな…」と感じるのが「呼吸が苦しいんです」というもの。呼吸がしづらく、うまく空気を吸い込めない、なんとなく息苦しいというものです。
実はこのような呼吸の不調の原因は、「心の不調」に一因があります。
現在、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、私たちの生活は大きく変わってきました。そのことによるストレスや不安が体にも影響を与えているようです。
呼吸と心にはどんな関係があるのでしょうか?また、どのように乗り切ればよいのでしょうか?
胸骨が硬いと呼吸が苦しい
呼吸が浅くなっているとき、体のどこに異変が起きているのか。それは胸の中心部にある骨「胸骨(きょうこつ)」です。
この胸骨が硬くなることで、胸骨に繋がっている肋骨の動きが制限され、猫背になり呼吸が浅くなってしまうのです。
心の不調が呼吸を浅くする
そしてこの胸骨を硬くしてしまう原因が「心の不調」なんです。
「心の不調が骨に影響!?」と驚かれた方もいるでしょう。悩みやショック、ストレスなどの精神的圧力は、決して脳だけで処理されるものではありません。人は身体全体でこの強い圧力を受け止め耐えようとします。
胸骨は胸の前面にあり、左右の肋骨を繋ぐ骨。感情(精神的な負担)が溜まると言われている場所です。
精神的にショックなことが起こると、胸の真ん中にグッと差し込まれるような感覚を感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
いわゆる「胸が苦しい」状態。
これも感情が胸骨に溜まっているときに起こりやすい症状です。
深呼吸をしよう
これを緩和するには、深呼吸をするのがおススメです。
深呼吸をするためには、胸を大きく広げる必要があります。肩甲骨を中央に寄せるようすることを意識して行いましょう。3回から6回を起床時や食後など一日数回おこなうと良いでしょう
たった数回でいいの?と思われると思いますが、数回でも毎日続けてみてください。
いかに普段の呼吸が浅くなっているか、猫背になり胸を閉じてしまっているかを意識できると思います。
オステオパシーでのアプローチ
オステオパシーでは硬くなった胸骨を緩める施術を行っていきます。
「骨は硬くて当然」と思われるかもしれませんが、骨といってもある程度弾力性がないと、衝撃を吸収できません。
この胸骨を緩めることで、胸に溜まったストレスを解放させます。すると、胸骨の硬さはなくなり、呼吸がしやすくなります。
実際の施術では胸がスッと軽くなる感覚があり、その場での実感を得ることが出来ます。
呼吸が浅いと、臓器の働きが低下し疲れやすくなり、肩こりやむくみが起こりやすくなります。
また、たとえストレスがなくなったとしても、一度硬くなった胸骨とそのせいで歪んだ体は、放っておくと時間が経っても元には戻りません。すると、だんだん新たな悩みやショックなどの精神的圧力を受け止めることが出来なくなってしまうのです。
呼吸は体や脳、心の状態も左右する重要なものです。その分「呼吸が浅くなっている」と気付いたら、早めの対処が必要です。
深呼吸しても治らない息苦しさ、今の状況に不安や憂うつを感じている方、ぜひ一度ご相談ください。
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痛みや不調の真の原因を探りだし解消します
あたなが本来持つ「治癒力」を引き出す施術方法 オステオパシー
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