電磁波を考える －21世紀の公害－

ご無沙汰しております。副院長の田端です。
日々の治療や勉強を通して学んだことや感じたこと、考えたことなど少々マニアックな内容を記事にしていきます。

今回は『電磁波』について。

スマホやタブレットなどの普及によって、手軽に情報収集・情報管理ができるようになりました。いつでもどこでも趣味やエンタメに興じることができ、人によっては仕事も場所を選ばなくて良いという時代です。

その一方で、体に害をなすものが増えています。それが電磁波です。
あまりいいものではないとの認識があるものの、目に見えないものであるがゆえに、あまり意識して生活していないという方が多いのではないでしょうか。

電磁波とは

そもそも電磁波とはどんなものなのでしょうか。

電磁波は、「電界」と「磁界」が相互に作用して発生します。
電界と磁界が交互に組み合わさりながら、空間を波のように伝達するため、電磁波・といいます。
電圧がある状態だと、電界が発生します。
電流がある状態だと、磁界が発生します。
電流があるところには電圧が存在するため、電流による磁界の発生は電界の発生も同時に起きます。このとき発生するのが電磁波です。

ただし、乾電池のような蓄えられた電源から発生する直流電流では、理論上電磁波は発生しないとされています。家庭用コンセントなどから発生する交流電流においては電磁波が発生するとされています。

すなわち、普段私たちがよく目にしたり使用したりする送電線や家電などで、電流が発生しているものにはほぼ必ず電磁波が発生しているのです。
もちろん、スマホやタブレットからも、電磁波は発生しています。電池で稼働するものは問題ないといいましたが、電源とは別に、４Gや５Gなどといった通信機能があることが問題となります。

まずは対策を

電磁波の影響は、科学で解明されていない点もいまだ多くあり、文献や研究によっても是非が分かれている状況です。だからといって、その全貌が解明され結論が出るいつかまで、ただじっと待っているだけでいいのでしょうか。
現時点で、WHOは電磁波による発がんの可能性を認めています。そのうち自分自身だけではなく、子孫への影響も解明される日がくるでしょう。

電磁波の影響は距離と時間がカギとなってきます。今となっては、私たちの生活に必要不可欠なものになっているので、完全に排除するというのはほぼ不可能です。より体から遠く、より触れる時間を短くすることが最も基本となる電磁波対策です。寝るときには、スマホ・タブレットは手の届かないところに置くということから始めましょう。
便利なものはうまく活用しながら、害となるものはなるべく排除して心と体のバランスの取れた健康的な生活ができるようになるといいですね。