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不妊

思い悩みすぎて不妊に?脾臓の弱化と不妊-原因不明の不妊症case1

原因不明の不妊症

こんにちは。なお整骨院院長、小野です。

本日は不妊治療のお話を。

最近は不妊症専門のクリニックも全国的に増え、以前に比べると受診される患者さんも増えたようです。「不妊治療をしている」と言ってもそんなにめずらしくない程になりました。

不妊治療の患者さんが増える一方で、もう一つ増えているのが...「原因不明の不妊症」
クリニックでいろいろ検査したものの不妊症の原因がわからないというものです。
しかし原因不明でも、「なぜ?」という本人の心は置き去りのまま、クリニックの治療は進んでいきます。

不妊症専門のクリニックでは、子宮や卵巣といった妊娠に直接関係のある器官とその周りのみ検査します。
これではそれ以外に原因があってもわかりません。

クリニック待合室

オステオパシーでは全身を検査し、妊娠の妨げとなっている真の原因を突き止め、治療していきます。
「え??そんなことが原因だったの?」と驚く患者さまも少なくないです。
そして皆さんが本来持っている妊娠力を取り戻されています。

このブログでは、今まで当院にいらっしゃった不妊でお悩みの患者さまの症例とその治療法について解説します。そしてこれらの症例に限らず、いろいろなことが不妊症の原因となり得ることを知っていただければと思います。

不妊症とは

不妊症とは、何らかの治療をしないと、それ以降自然に妊娠する可能性がほとんどない状態をいいます。

引用元:一般社団法人日本生殖器医学会「不妊症Q&A」より

「子どもを持ちたい」と希望する健康な男女が、一定期間避妊をせず夫婦生活を営んでも、妊娠しない場合、不妊症と診断されます。
この「一定期間」というのは女性の年齢にも関係していますが、現在日本では1年以上妊娠しない場合とし、年齢が高い場合にはより早期に検査と治療を開始したほうがよいという考えが一般的です。

では不妊症と診断された場合、クリニックではどういった検査が行われるのでしょうか?
女性の場合、子宮や卵巣・卵管などの女性器の状態に異常がないかを調べ、妊娠の妨げになる子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣嚢腫などの疾患の有無、また血液検査によってホルモン検査を行うのが一般的な検査項目です。
しかしこれで何らかの異常が見つけられるのは実は6割強で、残りの3分の一の人は、男性側にも異常がなかった場合、検査をしても明らかな不妊の原因が見つからない「原因不明」の不妊になります。
このように不妊症専門のクリニックでは、子宮や卵巣など妊娠に直接関係がある器官だけ検査を行うため、他に原因がある場合、検査では見つけることが出来ず「原因不明」として扱われてしまうのです。

血液検査

しかし、当院では「身体は一つのユニットであり、ありとあらゆる部位・各器官がお互いに緊密に影響しあっている」という考えに基づくオステオパシー施術を行っています。
オステオパシーでは、身体の全身の状態を検査し、妊娠を阻む真の原因を見つけ出し、その原因を取り除くための施術を行います。

全身を検査するオステオパシー

次章から当院で実際に治療された不妊症の患者さんの例を3つご紹介します。
(当ページではケース1をご紹介、ケース2・3については別ページに続きます)
ただ、一つ言えることは一つとして同じ原因の方はいらっしゃいません。一人ひとり体が違うように、原因も同じではありません。
あなたにはあなただけの原因があります。

 

ケース1:精神的ストレスが原因ー脾臓の不調

一人で思い悩みすぎた患者さん(Aさん 30代後半)

Aさんは結婚2年目の頃からレディースクリニックにて不妊治療を開始、なかなか結果が出ず1年程経ったころ、ご友人の紹介で当院に来院されました。

Aさんは、30歳を過ぎたあたりから、日常生活でも疲れやすく、ストレスがたまるとお腹を下すようになっていました。もともと消化器系は弱かったそうなんですが、ここ最近は特にひどいと感じるようになってきたとのこと。
また以前から人に対して自分の意見を強く主張するようなタイプではなかったそうですが、ここ最近は特に意見があっても我慢するようになり、いろいろと思い悩むことが多くなってしまったということです。さらに長引く不妊治療もあり、精神的な疲労も溜まってきたとのこと。

ストレス

当院にて検査をしてみると、Aさんは脾臓(ひぞう)」が弱っていることがわかりました。
脾臓は5つの感情の中で「思い悩む」を司る臓器といわれています。
「臓器と感情にどんな関係があるの?」と不思議に思われるでしょうが、「ココロとカラダは繋がっている」とよく言いますよね?
人はストレスによって胃が痛くなり、緊張するとお腹が痛くなり、怒りで血圧が上がる。
これは感情が身体に影響を及ぼしている一例です。

脾臓

実はAさん、数年前にご友人の車に乗っていて、後方から追突された経験があるということでした。後部座席に乗っていたAさんはシートベルトをしておらず、胸部を強打。しかししばらく経つと痛みは治まり、幸い病院の検査でも異常はなかったため治療などはしなかったとのことですが、この時に脾臓に損傷を受けた可能性があります。

Aさんの場合は、事故の影響で脾臓を損傷したことで、本来の性格以上に思い悩む性格になってしまったのでしょう。
このように脾臓に負担がかかってしまうと、必要以上にいつまでもくよくよと思い悩んだり、胃がもたれて食欲不振になったりします。
もちろん逆もあります。「思い悩み過ぎ」が脾臓を弱化する原因にもなるのです。Aさんは「外部からの衝撃で脾臓を損傷」、そして「不妊治療のストレスで思い悩み、さらに脾臓に負担」と悪循環に陥っていました。

 

なぜ脾臓の不調が妊娠力に影響を及ぼすのか

「脾臓」という一見妊娠には全く関係なさそうな臓器が、なぜ不妊の原因になってしまったのでしょうか?

では、「妊娠力を上げるために一番大切な臓器は?」と聞かれたら・・・
そう、もちろん「子宮」そして「卵巣」です。
子宮や卵巣が正常に働くことができる環境を作ってあげることが、妊娠への近道です。
逆に、子宮や卵巣が弱っていたり、負担がかかっていたりすると、その本来の力を発揮することはできません。
ただ臓器は互いに血管や骨で繋がり、影響を受けあい、バランスをとっているので、子宮や卵巣の調子を邪魔する臓器があると、そのせいで妊娠力が落ちることもあります。

今回のAさんの場合は、「脾臓」が卵巣の邪魔をしていることになります。
臓器は教科書などに載っている図で見ると、全ての臓器が平面にあるように見えますが、実際は前後にも重なっています。
脾臓」は左わき腹にあり、その後ろにある「左腎臓(じんぞう)」と接しています。

臓器の関連性
実は妊娠力をあげるために大切な臓器がもう一つあります。
それは「左腎臓」なんです。
腎臓は血液中の老廃物を取り除き、不要なものを尿として排出するという働きを持っています。老廃物を取り除いたきれいな血液は腎静脈(じんじょうみゃく)という血管を通って腎臓から出ていきます。

腎臓は左右2つありますが、妊娠力にとって大切なのは『左』
実は、左の卵巣につながる大切な静脈「左卵巣静脈(ひだりらんそうじょうみゃく)」は、この左の腎静脈につながっており、静脈血(酸素供給後の二酸化炭素を多く含んだ血液)を流しているんです。(ちなみに右卵巣静脈は下大静脈へ直接つながっています)

この時、左腎臓の位置がずれていると、大切な血管も一緒になって捻じれてしまいます。
例えば、ホースで水やりするとき、一か所でも捻じれがあると水は出てきませんよね?
それと同じように、血管の捻じれで卵巣と子宮の老廃物が流れにくくなってしまうのです。すると、卵巣と子宮に負担がかかってしまいますね。

左卵巣静脈

ではこの左の腎臓を正しい位置からずらしているのは・・・・そう「脾臓」です。
事故の影響や強い精神的ストレスで、脾臓が腫れていたり、位置が変わっていたりすると、密接している他の臓器の位置まで変えてしまいます。

つまり、脾臓のはれ⇒左腎臓の位置が変わる⇒左卵巣静脈がねじれる⇒卵巣・子宮の働きが悪くなる ということになります。

 

オステオパシーでの治療方法

オステオパシーの考えに「構造が機能を支配する」というものがあります。
これは、臓器には本来決められた位置があり、いくら臓器の状態がよくても、正しい位置にいないと本来の力を発揮できない、というものです。
今回の例のように、交通事故や強い精神的ストレスで脾臓がダメージを受けたことで、まわりの臓器を正しい位置からずらしてしまいました。このせいで左腎臓や卵巣・子宮が正常に機能しなくなってしまったのです。

なので、一番は脾臓の腫れを安定させ、正しい位置に戻してあげます。
すると、崩れた臓器の位置バランスが元に戻り、肝臓と卵巣につながる静脈の流れがよくなります。
滞っていた卵巣や子宮からの老廃物もスムーズに通るようになり、負担がかかっていた卵巣・子宮も本来の力を発揮することができるようになります。

子宮

このように妊娠には子宮の力だけ、卵巣の力だけ、腎臓の力だけ、というように一つの臓器の力だけが必要なわけではありません。
子宮や卵巣から遠い、思いもよらない臓器が妊娠力に影響を与えることもあるのです。
大切なのは臓器の調和がとれていることなんです。

不妊症専門のクリニックで、妊娠に直接関係ない器官である脾臓や腎臓の状態を調べることはまずありません。
もちろん今回ご紹介した脾臓の不調以外の原因で不妊症に悩まれている方もいらっしゃいます。クリニックで「原因不明」と診断された場合も諦めずにぜひ当院にご相談ください。

現在、Aさんはレディースクリニックへの通院と併行して、当院にて脾臓のケアを中心としたオステオパシー施術を受けていらっしゃいます。まだ妊娠はされておりませんが、オステオパシー施術を受けたことで精神的なストレスが大幅に減り、何より気持ちが楽に前向きになったことが嬉しいとおっしゃってくださいました。
これは脾臓が正しい位置へ戻ったことで、脾臓へのダメージの悪循環から抜け出せた証拠です。
精神的なストレスは脾臓はもちろん、他の臓器にとっても有害です
健全な身体はもちろん、健全な心も妊娠力をアップさせるには大切なことです。

悩みを解消

次のページでは、10年以上前の足首の捻挫が原因で不妊症となってしまった患者さまの症例をご紹介します。

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なお整骨院院長 小野 正博(おの なおひろ)

柔道整復師 大牟田市出身
福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒
2007年福岡県みやま市に「なお整骨院」開業

JOPA(日本オステオパシープロフェッショナル協会)にて約1500時間以上のセミナーを受講し、オステオパシーの技術を習得。
以降もフルクラムオステオパシーにて約500時間以上のセミナー受講、JSC(日本カイロプラクテック師協会)やハーモニーセラピーなど、オステオパスとして日々研鑽を重ね、さらなる技術向上に取り組んでいる。
2011年から7年間、誠修高校女子バレーボール部トレーナーを務める。
趣味は釣りとサーフィン。少林寺拳法(二段)。家族は妻と娘2人。
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